医療コラム
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知覚過敏について
こんにちは、いしみね歯科です
蒸し暑い季節がやってまいりましたね
梅雨が明けると夏がやってきて冷たいものを口にすることが多くなると思います!
そこで今日は知覚過敏についてご説明させていただきます。
**知覚過敏(ちかくかびん)**とは、冷たいものや熱いもの
、甘いもの
、酸っぱいもの
、さらには歯ブラシ
などの刺激に対して、歯が「キーン!」と痛む
状態のことです
。虫歯のようにズキズキ痛むのではなく、刺激がある時だけピリッと感じるのが特徴です
。
日本人の約4割がこの症状を経験していると言われており、誰にでも起こりうる身近なトラブルなんです。
この痛みの原因は、歯の内側にある「象牙質(ぞうげしつ)」が露出することによって起こります。通常、象牙質は硬い「エナメル質」や歯ぐきで守られていますが、強すぎるブラッシング
、歯ぎしり
、加齢による歯ぐきの後退
、または不適切な治療などで守りが弱くなると、象牙質が顔を出してしまいます
。
象牙質には「象牙細管(ぞうげさいかん)」という細かい管がたくさんあり、歯の神経(歯髄)にまでつながっています。この細管を通って冷たさや熱さがダイレクトに神経に届くことで、「キーン!」という鋭い痛みを感じるのです
。
知覚過敏と虫歯は似ているようで実は違います!虫歯は持続的にズキズキ痛み、放っておくとどんどん悪化します
。一方、知覚過敏は刺激がなくなれば痛みもスーッと引いていくのが特徴です
。とはいえ、症状が続いたりひどくなるようなら、歯医者さん
に相談するのが安心です
。
治療方法はいくつかあります
軽度であれば、知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで症状が改善することもあります!これらの歯磨き粉には、象牙細管をふさいで刺激をブロックする成分が含まれています
。重症の場合は、歯科医院でのフッ素塗布
や保護材の塗布
、詰め物
、レーザー治療
などが選択されます。
予防もとっても大事!
強くゴシゴシ磨かず、やさしく丁寧にブラッシングしましょう。また、酸っぱい食べ物や飲み物をとったあとにすぐ歯を磨くと、エナメル質が削れやすくなっちゃうので
、食後はまずお口をゆすいで、30分ほど時間をおいてから磨くのがオススメです
。
知覚過敏は放っておくと日常生活に支障が出ることもあります。でも、正しいケアとプロのサポートで、しっかり対策できますよ
。