噛み合わせが悪い|西宮夙川の歯医者|夙川いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科|土日診療・駐車場完備
噛み合わせが悪い
日々の生活の中で、「なんとなく噛みにくい」「顎が疲れる」「顔の左右差が気になる」と感じたことはありませんか?それらの違和感は、もしかすると“噛み合わせの異常”が原因かもしれません。
噛み合わせ(咬合:こうごう)とは、上下の歯が接触する状態のことを指します。食事や会話、無意識に歯を噛みしめるといった日常の動作の中で、上下の歯が適切にかみ合っていないと、口の中にとどまらず、全身にさまざまな不調を引き起こす原因となります。
「歯並びがきれい=噛み合わせが良い」とは限りません。見た目には問題がないように思えても、実は噛み合わせにズレが生じているケースも少なくありません。ここでは、「噛み合わせが悪い」とは具体的にどのような状態なのか、原因や症状、検査法、そして治療法について、わかりやすく解説します。
噛み合わせが悪くなる原因
噛み合わせの乱れには、さまざまな要因が複雑に関係しています。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
先天的な要因(生まれつき)
- 顎の骨格のバランス
- 歯の大きさや本数の異常・遺伝的な影響
後天的な要因(生活習慣)
- むし歯や歯周病による歯の欠損や移動
- 不適切な詰め物・被せ物(補綴物)
- 歯ぎしりや食いしばりの習慣
- 頬杖やうつぶせ寝、片側だけで噛む癖
- 舌の癖(舌で歯を押すなど)
- 矯正治療の不具合
噛み合わせのズレが引き起こす不調
噛み合わせの不良は、単に「食べにくい」といったことにとどまりません。場合によっては全身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
たとえば、噛み合わせのズレによって顎関節(がくかんせつ)に過度な負担がかかると、口を開けたときに「カクッ」と音がする、口がスムーズに開かない、顎の痛みがあるといった「顎関節症」の症状が現れることがあります。
また、顎を動かす筋肉に過度な緊張が生じると、肩こりや頭痛、首の痛みといった慢性的な不調を招くことがあります。さらに、左右の筋肉の使い方に偏りが出ることで、顔のバランスが崩れたり、全身の姿勢にまで影響を及ぼしたりすることもあるのです。
こんな症状、ありませんか?
以下のような症状に思い当たる方は、噛み合わせの異常が隠れているかもしれません。少しでも気になることがあれば、早めに歯科で相談してみることをおすすめします。
- 食事中に食べ物がうまく噛めない、噛み切れない
- 顎がだるい、疲れやすい
- 顎が「カクカク」と音を立てる、引っかかる感覚がある
- 肩こり・首こりが慢性的に続いている
- 歯に力を入れたときに違和感や痛みがある
- 頭痛がよく起こる
- 片方の歯だけすり減っている、欠けている
- 朝起きたときに顎が重い、疲れている感じがする
- 口が開けにくい、または閉じにくい
- 顔の左右差が気になる
噛み合わせの検査・診断
歯科医院では、以下のような方法で噛み合わせの状態を詳しく調べます。
視診・問診
お口の中の状態や噛み合わせの特徴を確認しながら、生活習慣・食事の仕方・姿勢・クセ(頬杖、舌の動き、睡眠時の姿勢など)について詳細に伺います。さらに、顎の開閉運動や筋肉の緊張、顎関節の動きもチェックし、全体的なバランスを評価します。
模型による分析
シリコンや印象材で精密な歯型を採取し、上下の歯列や噛み合わせを立体的に再現します。「咬合器」に模型を付けることで実際の顎の動きを再現し、歯の接触状態、左右バランス、咀嚼の偏り、噛み合わせの不自然な動きを詳細に分析します。
レントゲン検査
X線により顎の骨の形状、関節の位置、歯の根の状態、埋伏歯、歯周組織の異常などを確認します。顎関節の変形や骨吸収、根の炎症など、噛み合わせに影響する隠れた問題の把握に重要です。
咬合紙検査
薄い色付きの咬合紙を上下の歯で噛んでいただき、強く当たっている部分や偏りを視覚的に評価します。印として残るため接触の位置や強さがわかり、治療前後の比較や咬合調整に役立ちます。
筋電図検査・CT検査(必要に応じて)
筋電図検査では顎の筋肉の緊張や使い方を電気信号として測定し、筋活動の偏りを分析します。CT検査では顎の骨や関節構造を立体的に把握し、関節の変形・ズレ・関節円板の位置異常など、レントゲンでは分かりにくい詳細な診断が可能になります。
噛み合わせの異常で疑われる主な疾患
噛み合わせの不良が関係していたり、それによって症状が悪化したりすることの多い疾患を以下に紹介します。
顎関節症
顎の関節に異常が起きる疾患で、痛み・関節音・口が開きにくいなどの症状が現れます。
咬合異常(開咬・過蓋咬合・交叉咬合など)
歯並びや上下の歯の接触関係に問題がある状態で、咀嚼や発音など機能面に影響が出ることがあります。
TCH(Tooth Contacting Habit)
無意識に上下の歯を接触させ続けてしまう癖で、筋肉や関節に慢性的な負担を与えます。
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
睡眠中や覚醒時に無意識に強い力で歯を擦り合わせたり噛み締める癖で、歯の摩耗・筋肉の緊張・顎関節の負担につながります。
噛み合わせの治療法
治療は症状の程度や原因に応じてさまざまです。以下のようなアプローチが一般的です。
スプリント療法
マウスピース(ナイトガード)を装着し、歯や顎関節への負担を和らげながら、顎の位置を安定させる治療です。
咬合調整
特定の歯の高さや接触状態を調整し、噛み合わせのバランスを整えて負担を軽減します。
矯正治療
歯並びや顎の位置に問題がある場合、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で噛み合わせを根本から改善します。
補綴治療
不適合な詰め物・被せ物を適切な形態に作り直し、咬合の安定や機能改善を図ります。
生活習慣の指導
頬杖や片噛みなどのクセの改善、歯ぎしり対策、姿勢指導などを行い、日常生活での負担を軽減します。
噛み合わせの不良は、見逃されがちな症状の一つです。しかし、放置すると全身の不調につながることもあるため、決して軽視はできません。「少し違和感がある」「歯医者に相談するほどでもないと思っていた」という方も、一度歯科でチェックを受けることで、予想外の原因が見つかることもあります。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。