歯茎からの出血|西宮夙川の歯医者|夙川いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科|土日診療・駐車場完備
歯茎からの出血
歯磨きのときに「歯ブラシに血がついていた」「うがいをすると水が赤く染まった」――そんな経験はありませんか?一見些細な症状に思える歯茎からの出血ですが、実は口腔内の健康状態を知らせる重要なサインです。
出血は、歯茎が炎症を起こしている証拠であり、その原因の多くは歯周病や不適切なセルフケアにあります。初期の段階では痛みが少ないため見過ごされがちですが、放置すると歯を支える骨が破壊され、やがては歯を失うリスクもあります。
ここでは、歯茎から出血する原因や考えられる疾患、検査や治療法について解説します。正しい知識を身につけ、早めの対処を心がけましょう。
歯茎からの出血の原因
歯茎からの出血は、以下のような要因によって引き起こされます。
歯周病(歯肉炎・歯周炎)
歯垢や歯石に含まれる細菌により歯茎が炎症を起こし、腫れや出血が生じます。
強すぎるブラッシング
硬い歯ブラシや力任せの歯磨きによって歯茎が傷つき、出血することがあります。
不適切な歯磨き習慣
磨き残しが多いと歯垢が蓄積し、炎症や出血の原因になります。
ホルモンバランスの変化
妊娠期や更年期など、ホルモンの影響で歯茎が敏感になり、出血しやすくなることがあります。
全身疾患・薬の影響
糖尿病、血液疾患、抗凝固薬の服用などが出血傾向に関与することがあります。
義歯や矯正装置の刺激
合わない入れ歯や矯正装置が歯茎に当たることで傷つき、出血を起こすことがあります。
歯茎からの出血の主な症状
歯茎の出血は、歯磨き中や食事中にふと気づくことが多く、初期段階では痛みを伴わないのが特徴です。歯茎が赤く腫れたり、やわらかくなったりしている場合は炎症のサインといえます。
進行すると、歯茎が下がって歯が長く見えるようになったり、歯がぐらつく、口臭が強くなるなどの症状が現れることもあります。慢性的な炎症によって歯を支える骨が溶けると、抜歯が必要になることもあるため注意が必要です。
こんな症状ありませんか?
- 歯磨きのときに歯ブラシに血がつく
- 口をゆすいだ水に血が混じっている
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯茎がむずがゆい、違和感がある
- 歯茎が下がってきたように感じる
- 歯と歯の間にものが詰まりやすい
- 口臭が気になるようになった
上記の症状が当てはまる場合は、早めに歯科を受診しましょう。
歯茎からの出血の際の検査・診断
歯茎からの出血に対しては、以下のような検査を行い、原因を特定します。
歯周ポケット検査
プローブという器具で歯と歯茎の隙間の深さを測定し、歯周病の進行度を調べます。
レントゲン検査
歯を支える骨の吸収状態や炎症の広がりを確認します。
プラーク付着の確認
染色液を使って磨き残しや歯垢の状態をチェックします。
これらの検査を通じて、歯茎の出血の原因が歯周病によるものか、他の要因によるものかを判断します。
歯茎からの出血の際に疑われる病気
歯茎の出血から考えられる主な疾患には以下のようなものがあります。
歯肉炎
歯周病の初期段階にあたり、歯茎のみに炎症が限局している状態です。赤く腫れたり、ブラッシングの際に出血しやすくなることがあります。比較的軽度で、プラーク除去や適切なブラッシングによって改善が期待できます。
歯周炎
歯肉炎が進行し、炎症が歯を支える歯槽骨や結合組織にまで及んだ状態です。出血に加え、歯の動揺、口臭、歯茎の退縮などの症状がみられます。
ビタミンC欠乏症
極めてまれですが、コラーゲンの生成が阻害されることで歯茎の毛細血管がもろくなり、腫れや出血を引き起こします。栄養バランスの乱れによって発症リスクが高まります。
血液疾患
白血病などの疾患では、血小板の減少や凝固異常が起こり、歯茎を含む全身で出血が起こりやすくなります。長期間続く出血や出血量が多い場合は、早期受診が必要です。
抗凝固薬の副作用
ワルファリンやDOACなどの薬剤は出血傾向を高めます。わずかな刺激でも出血が起きやすくなるため、服薬中の方は必ず事前に歯科医へお伝えください。
歯茎からの出血の際の治療法
歯茎の出血への対処は、原因の特定とその背景にある要因に応じて、包括的かつ個別性の高いアプローチが求められます。以下に主な治療法をご紹介します。
プラーク・歯石除去(スケーリング)
歯垢や歯石を超音波スケーラーや手用スケーラーで徹底的に除去し、炎症の原因を取り除きます。歯茎の出血や腫れの改善に欠かせない基本的な治療です。
ルートプレーニング
歯根面に付着した細菌やザラつきを取り除き、滑らかに整える処置です。細菌の再付着を防ぎ、歯茎の治癒や組織再生を促します。中等度〜重度の歯周炎に有効です。
歯磨き指導(TBI)
歯ブラシの選び方、力加減、磨き方、歯間ブラシやフロスの使い方まで、患者さまの口腔内に合わせて具体的に指導します。誤った磨き方の改善は再発予防に直結します。
抗生物質の投与
急性期の強い炎症や重症例では、内服薬や局所抗菌剤を併用して細菌を抑制します。治療後は再感染を防ぐため、適切なホームケアが重要です。
生活習慣・栄養指導
喫煙、過度な糖質摂取、ストレス、睡眠不足は免疫力を下げ、歯周病を悪化させます。ビタミンC・D、カルシウム、亜鉛などの栄養も歯周組織に重要で、必要に応じて改善をサポートします。
全身疾患との連携
糖尿病などの全身疾患は歯周病の進行と深く関係しています。内科と連携しながら治療を進めることで、症状改善と再発予防の両方に効果があります。抗凝固薬などの服用状況も考慮して治療計画を立てます。
これらの対処を組み合わせ、患者一人ひとりに合った包括的なケアを継続することが、歯茎出血の根本的な改善と口腔健康の維持につながります。
歯茎の出血への対処は、原因に応じて以下のような治療が行われます。
歯茎からの出血は、「よくあること」「そのうち治る」と放置してはいけません。初期段階であれば、適切なケアと治療で改善が可能です。しかし、症状が慢性化すれば、歯を失うリスクや全身への悪影響にもつながります。
毎日のセルフケアを見直すことはもちろん、歯科での定期検診とプロフェッショナルケアを取り入れることが重要です。歯茎の出血に気づいたら、早めにご相談ください。当院では、患者様の症状やライフスタイルに合わせた丁寧な診療を心がけています。