インプラントと入れ歯どっちが良い?プロのドクターが正しく比較・解説!|西宮夙川の歯医者|夙川いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科|土日診療・駐車場完備

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インプラントと入れ歯どっちが良い?プロのドクターが正しく比較・解説!

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2025年12月06日

インプラントと入れ歯どっちが良い?プロのドクターが正しく比較・解説!

インプラントと入れ歯どっちが良い?プロのドクターが正しく比較・解説!

インプラントで失った歯も自然で美しく 歯を失ったとき、治療方法として多くの方が比較検討されるのが「インプラント」と「入れ歯(義歯)」です。 どちらも「歯を補う」という目的は同じですが、治療の構造・耐久性・噛む力・お口や身体への影響、そして治療後の生活クオリティには、明確な違いがあります。特に最近では、「入れ歯で不便を感じている」「見た目が気になる」「しっかり噛んで食事を楽しみたい」と、生活の質(QOL)を軸に治療を選ぶ人が増えています。治療を「ただ失った歯を補う方法」ではなく、今後の人生設計に関わる選択”として考える方が増えた、とも言えます。

【結論】どちらが良い、ではなく「目的」で治療を決める

結論から言うと、治療に絶対的な正解・不正解はありません。 どの治療にもメリット・デメリットがあり、それぞれが得意とする領域や、逆に不向きな場面があります。大切なのは、どちらが優れているかではなく、「自分にとってどちらが合っているか」という視点です。 例えば、できるだけ早く噛める状態に戻したいと考える方もいれば、治療費を抑えながら最低限の機能を回復させたいという方もいます。一方で、見た目の自然さや会話時の安心感を求める方、または「10年後・20年後も噛める状態を保ちたい」という長期的な視点を重視される方もいらっしゃいます。 このように、治療法の選択は年齢やお口の状態だけでは決まりません。患者さんの生活スタイル、食事の好み、仕事や人前に立つ機会の多さ、将来の健康観、そして「どんな生活を送りたいのか」という価値観によって大きく変わります。 だからこそ、治療を選ぶ際には、“今だけの便利さ”ではなく、“これからどう生きたいか”という視点が欠かせません。治療法を比較する作業は、単純に価格や方法を比べるのではなく、未来の生活に寄り添った選択につながる大切な過程なのです。

インプラントとは

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根(フィクスチャー)を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療方法です。 一般的には医療用チタンで作られた人工歯根が顎の骨と結合し、天然歯のように噛める状態を再現します。 従来の入れ歯やブリッジと大きく異なるのは、周囲の歯を支えとして使用せず、単独で機能する独立した歯として成り立つ点です。 歯を削る必要がなく、隣の歯に負担をかけずに治療できるため、「天然歯に最も近い治療」と呼ばれることもあります。 また、インプラントは顎の骨に埋まることで力を直接骨へ伝えるため、噛む刺激が歯槽骨(顎骨)の維持に働きます。歯を失うと骨は刺激を受けなくなり、次第に吸収され痩せてしまいますが、インプラントはその骨吸収を抑える役割も持っています。 上部構造(被せ物)にはジルコニアやセラミックなどが用いられ、色や透明感の調整が可能なため、審美性にも優れています。 特に前歯の場合、「見た目が自然」「他人に気づかれない」という理由から選択されるケースが多いです。 インプラント治療は、CT撮影を基に骨の厚みや形状・神経の位置を三次元的に解析し、噛み合わせを設計しながら治療計画を行います。この精密な診断・治療計画が成功率に大きく関与します。

インプラントのメリット

インプラントの主なメリットには以下のようなものがあります。

天然歯に近い噛み心地

インプラントの噛む力は天然歯の約80〜95%といわれており、 ステーキ・おせんべい・フランスパンなど強い咀嚼力が必要な食品も、 比較的問題なく噛むことができます。しっかりと食べ物を噛み砕けることで、 消化を助けるだけでなく、栄養吸収にも良い影響を与えることが期待できます。

見た目が自然で違和感が少ない

インプラントは歯ぐきから自然に歯が生えているように見えるため、 入れ歯のように金属のバネやプラスチックの床が見えることがありません。 装置自体が動いたり外れたりする不安が少ないので、食事中や会話中、 さらには写真撮影や人前で笑う場面でも、ストレスを感じにくいのが特徴です。

周囲の歯を守ることができる

ブリッジのように両隣の健康な歯を大きく削る必要がなく、 インプラント単独で欠損部の噛む機能を回復できます。そのため、 残っている歯への負担を減らすことができ、結果としてほかの歯を長持ちさせることにもつながります。 また、インプラントが噛む刺激を骨に伝えることで顎の骨が維持されやすくなり、 周囲の歯が傾いたり、噛み合わせが大きく崩れたりするリスクを抑える効果も期待できます。

長期的に安定しやすい

適切なセルフケアと定期的なメンテナンスを続けることで、 インプラントは10〜20年以上使用できる症例も多く報告されています。 短期間で作り替えが必要になることが少ないため、 長い目で見ると「再治療の少ない治療」として費用対効果の面でも優れていると評価されています。 将来も安定して噛める環境を維持したい方にとって、大きなメリットとなる治療法です。

インプラントのデメリット

インプラントの注意点・デメリットには以下のようなものがあります。

手術が必要

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込むため、外科処置が必要になります。 「手術」と聞くと不安に感じる方もいますが、麻酔や静脈内鎮静法を併用することで、ほとんど眠っているような状態で治療を受けられるケースも多くあります。 当日の痛みや腫れは個人差がありますが、術後のフォロー体制が整っていれば大きな負担なく回復できる場合がほとんどです。

治療期間が比較的長い

インプラントは骨としっかり結合する期間が必要なため、治療完了までに3〜6ヶ月ほどかかることが一般的です。 最近では、抜歯と同時にインプラントを埋入する「即時埋入」や、装置装着まで短縮できるケースもありますが、骨量・噛み合わせ・感染リスクなど条件により適応が限られます。 そのため、治療計画は患者さんの状態に合わせて慎重に進めることが重要です。

費用が高い

インプラントは自由診療となるため、入れ歯やブリッジに比べると費用が高額になります。 ただし、インプラントは適切なメンテナンスを行えば短期間で再製作が必要になるケースが少なく、 長期的な視点で見ると費用対効果が高い治療と評価される場合もあります。 「初期費用だけ」ではなく、「将来の再治療リスク」まで含めて検討することが大切です。

メンテナンスが必要

インプラントは人工物ですが、歯ぐきや骨は生きている組織です。 毎日のセルフケアに加え、定期検診を継続しないとインプラント周囲炎(歯周病に似た症状)が発生し、 インプラントが緩んだり脱落してしまう可能性があります。 長く使用するためには、治療後のケアや定期的なクリーニングが不可欠です。

入れ歯(義歯)とは

入れ歯と部分入れ歯
入れ歯(義歯)は、失った歯の代わりに取り外し式で使用する人工歯です。 部分入れ歯(部分欠損用)と総入れ歯(全歯欠損用)に分類され、保険診療で作製できるものも多く、比較的導入しやすい治療方法です。 入れ歯は歯ぐきや粘膜に機械的に支えられ、噛む力を負担します。人工歯が歯ぐきや粘膜で支えられるため、天然歯やインプラントに比べ咀嚼能力が低い傾向があります。 素材や設計により、金属のバネが見えないノンクラスプデンチャーや、チタン・コバルトクロムを使用した金属床義歯など、多種類の選択肢があります。機能・見た目・耐久性によって費用や設計は変わります。

入れ歯(義歯)のメリット

入れ歯(義歯)の主なメリットには以下のようなものがあります。

費用を抑えられる

保険診療で作製できる入れ歯は、比較的低い費用負担で治療を始められることが大きな利点です。 また、自費診療では金属床やノンクラスプ義歯など、より快適性・耐久性・見た目に優れた選択肢が増え、 患者さんの希望や用途に応じて柔軟に選べる点も特徴です。

手術不要・治療期間が短い

インプラントのような外科処置が必要ないため、身体的負担が少なく済みます。 装着までの期間も比較的短く、抜歯後すぐに仮義歯を入れて生活できるケースもあるため、 「今すぐ食事や会話ができる状態に戻したい」という方に適している治療法です。

修理・調整が可能

入れ歯は経年とともに歯ぐきや骨の状態が変化しても、その変化に合わせて調整や修理がしやすいという特徴があります。 壊れた場合でも部分修理やリライン調整で対応できるため、状況に応じて形を変えながら長く使用できる柔軟性を持っています。

入れ歯(義歯)のデメリット

一方で、入れ歯には注意点・デメリットも存在します。

噛む力が弱い

入れ歯の咀嚼能力は天然歯の20〜40%ほどとされており、硬い食べ物や繊維質の多い食材は噛みにくい場合があります。 食事に制限が出ることで、「好きなものが思うように食べられない」というストレスを感じる方も少なくありません。

装着時の違和感

入れ歯は歯ぐきの上に乗る構造のため、使用当初は動く・外れそう・痛い・異物感があるなどの感覚が出やすい傾向があります。 慣れるまで時間が必要な場合もあり、調整を繰り返してフィットさせていく必要があります。

見た目が気になる場合がある

部分入れ歯では、固定に使用する金属のバネ(クラスプ)が笑ったときに見えることがあります。 見た目を気にされる方の場合、バネのないノンクラスプ義歯やインプラント併用義歯が検討されることがあります。

骨が痩せる(骨吸収)

入れ歯では噛む刺激が顎の骨まで伝わりにくいため、時間とともに顎骨が痩せていく(骨吸収)ことがあります。 骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、痛みやズレが起こりやすくなり、結果として再製作が必要になる場合があります。 この「合わなくなる→作り直す」というサイクルが続きやすいのが入れ歯治療の特徴のひとつです。

あなたに合った治療法を選ぶために大切なこと

インプラントも入れ歯も、どちらが「正しい」「間違っている」というものではありません。
どちらにもメリットがあり、解消できる悩みと、反対に向いていない場面があります。

治療を選ぶ際に大切なのは、
年齢や費用だけで判断することではなく、あなたがこれからどんな生活を送りたいか。

  • 今すぐ噛めることが最優先なのか
  • 費用を抑えながら機能を回復したいのか
  • 見た目や噛み心地の自然さを重視したいのか
  • 将来の再治療や不安を減らし、長く快適に過ごしたいのか

    その答えによって、選ぶべき治療は変わります。もし現在、「自分にはどちらが合っているのか分からない」「将来を見据えて後悔のない選択をしたい」そう感じている方がいらっしゃいましたら、一度当院までご相談ください。

    当院では、丁寧なカウンセリングと精密検査をもとに、あなたの状態・生活スタイル・希望に合わせた最適な提案を行っています。無理に治療を勧めることはありません。まずは疑問や不安を、気軽にお話しください。

    監修者プロフィール

    医療法人 築生会 理事長
    いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科

    院長 石嶺 築
    (いしみね きずく)

    西宮で生まれ育ち、地域の皆さまが安心して通える歯科医療を提供したいという思いで、2021年に「夙川いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科」を開院しました。むし歯治療から歯周病、矯正、インプラントまで幅広く対応し、年齢を問わず“しっかり噛めて笑える”お口づくりを目指しています。

    経歴(簡略)

    大阪歯科大学卒業
    大阪歯科大学 歯周病科にて研修
    一般歯科・小児歯科・歯周病治療を中心に複数医院で勤務
    2021年 夙川いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科 開院
    医療法人 築生会 理事長
    2025年 苦楽園口いしみね歯科・小児歯科・矯正歯科 開院

    主な研修・取得資格(簡略)

    インビザライン公認ドクター
    歯周外科・再生療法(JIADS)
    インプラントコース(JIADS・ENなど)
    小児顎顔面矯正/床矯正 各種コース
    ボトックス・ヒアルロン酸セミナー受講
    ダイレクトボンディング/ホワイトニング認定

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